周辺環境を無視して間取りを考えていませんか?

2024/09/30
SIMPLENOTEブログ

この分譲地のE~Hは最も競争率が高い

南道路の日当たりがいい土地ですが、

仮にあなたがFの土地に家を建てるとしたら

どのような要望をお伝えになるでしょうか。

 

この場合、一般的には出来るだけ多くの部屋を

南向きでつくりたいとお考えになると思います。

ゆえ、住宅会社はそれを実現すべく

そもそも2階建てありきで

間取りを組み立てようとします。

 

そして、その意図の通り

出来るだけ多くの部屋を南向きでつくり、

その部屋の南に大きな窓を

つくることになると思います。

 

しかし一見ベストな提案のように思える

この王道的な間取りも

蓋を開けてみると大きな落とし穴が潜んでいます。

 

例えば、日当たり。

この土地で南向きに窓をつくるということは

イコール(=)家の中が丸見えになる

ということでもあります。

 

つまり、この間取りの弱点は、

プライバシーが担保されていない

ということなのですが、

これが様々な支障をもたらします。

 

まず、南向きの窓全てに

カーテンが必要となります。

視線を遮断するためにです。

そしてカーテンによって

光が遮断されてしまい

家の中が常に薄暗くなります。

 

それどころか、家の奥の方、

つまり北になればなるほど

もっと光が届かなくなり、

昼夜問わず照明をつけ続けて

おかないといけません。

 

つまり、明るいはずのお家が

暗くなってしまうという思いもよらない現実を

突きつけられてしまうわけですが、

カーテンというアイテムは

明るさと同時に開放感をも奪ってしまいます。

 

カーテンが開けられない

ということは

窓があることによって

感じられるはずだった

「抜け感」が感じられなくなる

ということでもありますからね。

 

また、南向きの土地は

庭を道路に面してつくらないといけないため

庭も家の中同様に丸見えになってしまう

という弱点も持ち合わせています。

 

ゆえ、南にウッドデッキをつくっても

思っていたようには使うことは出来ない

という悲しい現実に直面します。

 

あるいは、どうしてもデッキを使いたい

とお考えなのであれば

「目隠し」をつくるという手段を

百万円近いコストを捻出して行うか

の選択を強いられることになります。

 

そんなわけで、

間取りプランを考える時は

周りの環境まで考慮した上で

考えなければいけないというわけですね。

本当に住み心地がいい家を建てるためには。

 

✔一番の解決策とは?

 

では、この問題を解決するためには

一体どうすればいいのか?

それは、そもそも南向きの土地を買わないことが

実は一番の解決策だと考えています。

 

南向きの土地を買ったのに南に部屋を配置せず、

南に大きな窓をつけないというのは

きっと多くの方にとってハードルが高いからです。

 

プライバシーの担保と安定採光の

両立を実現するためには

たとえどれだけ日当たりがいい

南向きの土地だとしても

単純に南に部屋を配置し、

南に大きな窓をつくるという

単純なプランにはしませんからね。

 

そういう間取りは、

カーテンやシャッターといった

オプションも沢山必要になるし、

確実といっていいほど外構工事にも

多額のコストが必要になるため、

土地だけじゃなく、家や庭代までも

高いものにしてしまいますからね。

 

そんなわけで、

これから土地選びをしようとお考えの方は、

この記事を参考にしていただき、

出来れば南向きの土地は

避けていただければと思います。

 

南向きの土地にこだわらなければ

土地代も含めて家づくりのコストを抑えることが出来、

その分、ローンの負担を減らすとか、

より家具やインテリアにこだわっていただけますからね。