これから土地を買って家を建てる方へ
原材料費の値上がりによって
家の価格は約20%値上がりしているのですが、
おそらくこの価格は高止まり状態が続くと予想されます。
ゆえ、個人的には
住宅ローンの負担を軽減するために、
実家に土地があるなら
そこに家を建てるという選択肢を
これまで以上に前向きに検討した方がいいと思っているのですが、
もちろん、みんながみんな
その選択肢があるわけじゃないと思うので、
今回はその選択を取れない方、
つまり土地を買わないといけない方が
住宅ローンの負担を軽減するためには
どうすればいいのかについて
お伝えしていきたいと思います。
結論から申し上げると、
土地を買って家を建てる方が
やるべきことはシンプルにたった2つ。
土地の面積を少しでも小さくすることと、
家の面積を少しでも小さくすることです。
では、それぞれのやり方を
お伝えしていきたいと思います。
✔土地の面積を少しでも小さくする
例えば、
家を建てるにあたって必要な土地の広さは
家+家の周囲スペース+駐車スペースですが、
仮に必要な駐車スペースが3台で
建てたい家が約30坪の平屋だとしたら、
これを実現するためには
最低約55坪の土地が必要となります。
そして、その地域の
土地の価格相場が20万円だとしたら、
単純に土地代に最低1100万円かかることになります。
もちろん、自己資金(貯金・贈与)が多く、
この土地を買ってもローン返済的に全然問題ないのであれば
そのままゴーしていただいても構いませんが、
資金計画の結果、予算を落とすべきだとなったとしたら、
もっと価格が安い地域で土地を探すか、
あるいはそれが嫌だとしたら
土地の面積を削るという選択を取るしかありません。
単純に土地面積を10坪小さくして
45坪の土地を買うようにすれば、
20万円×10坪=200万円も
予算を落とすことが出来るからです。
もちろんこの場合、
土地が10坪小さくなった分、
家に取れる面積も10坪減ることになるので、
家にそのままの広さを求める場合、
平屋は諦めざるを得ず、
どこかの部屋を2階につくらなければいけないのですが、
設計のやり方さえ間違えなければ、
家がコストアップすることもなければ
住みにくくなることもありません。
理由は、1階部分で20坪取ることが出来るとしたら、
1階には玄関・ホール・土間収納・LDK(階段)・水回り・中庭
に加えて、寝室とウォークインクローゼットまで
充分取ることが出来るからです。
つまり、子育て期間中にしても、
やがて老後を迎えたとしても、
1階に備わっておいて欲しい
スペースが全て備わってさえいれば、
建てた後ずっとなんの問題もなく
暮らし続けられるからというわけですね。
そんなわけで、
住む地域を妥協したくないという方には、
こういった柔軟な考え方を持っておいていただくことを
オススメしている次第です。
土地代で200万円削ることが出来れば、
建築コストの上昇を
全て吸収することは出来ずとも
大幅な負担増は回避出来るわけですからね。
✔家の面積を小さくする方法
そして、土地同様に
小さくした方がいいのが家の面積です。
当たり前のことですが、
家が小さくなれば
その分確実に価格も減少するからです。
では、家の面積を小さくするためには、
何をどのようにすればいいのか?
まず削減すべきは、
部屋でもなく収納でもなく『廊下』です。
これに関しては、間取りのつくり方次第で、
1坪~1.5坪ほど削れるはずなので、
40万円~60万円ほどのコストを削減できると思います。
次に考えるべきが『部屋の数』です。
単刀直入に申し上げると『客間』のことですね。
というのも、仮に時折親御さんが泊まりに来るとしても
わざわざそのために部屋をつくらずとも、
自分の部屋で寝ていない
小さな子供たちの部屋で寝てもらえばいいからです。
そして、この部屋をつくらなければ
3坪ぐらい面積を削減出来るので、
ざっと考えても150万円ぐらいは
コストを削減できると思います。
最後に考えるべきは
寝室や子供部屋などの広さですね。
今の家は昔の家に比べて
ずいぶんと収納が充実しているため、
昔のように家具を持ち込む必要がないからです。
家族みんながリビングで大半の時間を過ごすため、
ただ寝るだけの部屋になっていますしね。
そんなわけで、これらの部屋もミニマムサイズにしても
別段問題ないと思っている次第です。
そして、これを実行すれば3坪~4坪ほど面積がカット出来、
結果、コストも120万円~150万円ほど
カット出来るのではないかと思っています。
いかがでしたか?
少しでも家を小さく出来れば、
自然と土地も小さくすることが出来ます。
そして、いずれのコストも削減出来た結果、
住宅ローンの負担を上げることなく
家を持つことが出来るようになります。
なので、これから家を建てる方で、
どうしても土地から買わないといけない方は、
このシンプルな方法を是非実行していただけたらと思います。
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