合理的な家づくり

2021/03/06
SIMPLENOTEブログ

現在の日本人の平均寿命は、男性が81歳、女性が87歳と言われていますが(これからもっと延びていくようです)家づくりをする際には、この年齢まで暮らしていくことを想定して、部屋の数や広さ、そして間取りを考えるべきです。

 

つまり、現在あなたが30歳だとしたら、そこで50年間は住み続けることを前提として、その間ずっと住みやすく、かつ、家にかかるコストを最小限に抑えられるように計画すべきだということですね。

 

多くの方が、先のことはさておき、今の状況を中心に、家族が最も多い時期に合わせて間取りを考えてしまうため、将来、確実に部屋を持て余すであろう大きな家をつくってしまいます。

 

そして、いづれ子どもたちが出て行き、夫婦2人だけになった時、使わない部屋にあふれた家になってしまいます・・・

 

✔カギを握るのは子供部屋?

 

部屋の広さや数について、まず考えていただきたいのが❝子ども部屋❞です。

 

子どもがまだ小さいうちは、子ども自身が部屋を使うことはほとんどありません。

 

そして、思春期となる中学生くらいになってやっと自分の部屋を使うようになると思います。しかしそれも束の間で、ほとんどの子どもが進学や就職をキッカケに家を出て行くようになります。

 

そう考えると、子どもが自分の部屋を充分に使ってくれる期間はせいぜい6~10年ぐらいのものです。あなたがそこで暮らす40~50年という長い期間のうちの。

 

それゆえ、子どもが自分の部屋を使う以外の期間は、別の用途として使えないか?ということを考えていただきたいと思っています。

 

親御さんが泊まりに来た時の寝室として、将来は収納部屋として、あるいは自分たちの寝室として使えるし、親御さんを招いて一緒に暮らすことも出来ます。

 

つまり、子ども部屋をうまく使えるように設計すれば❝和室はいらない❞ということになります。和室の用途を子ども部屋が兼ねるからです。

 

また、子ども部屋自体を❝あまり広くつくる必要はない❞とも思えるようになります。子どもたちはやがて必ず出て行くし、その後の利用用途を考えても、そんなに広いスペースは必要ないからです。

 

家の面積が大きくなれば、その分家のコストは高くなります。現在は、以前に比べて、家の性能や材料原価も高くなっているのでなおのことです。

 

ですから、合理的に家づくりをすることで、無駄な面積をカットしていただき、最小限のコストで暮らしやすい住まいをつくっていただければと思います。