平屋にする理由☆

2021/02/07
SIMPLENOTEブログ

弊社では、家づくりの依頼を受ける際、敷地が広さ的にも法令的にも問題ないなら、平屋を基本に提案するようにしています。そして、それを実現するのが難しい場合に限り、2階に部屋をつくるようにしています。

 

なぜなら、これから先の暮らしのことを考えると、平屋の方が圧倒的にメリットが多いからです。

 

まず、当たり前ですが、平屋は2階建てよりも耐震性に優れています。

 

✔平屋が2階建てよりも耐震性に優れている理由

 

①平屋は上からの荷重が少ないから

一般的な2階建て住宅の場合、2階に寝室や子供部屋といった部屋が配置され、かつ納戸やクローゼットなども、スペースが余りがちな2階につくられます。

 

つまり、2階は部屋が細かく仕切られるため、柱や壁の量が必然的に多くなり、1階に比べ重くなりがちだということです。

 

そして、1階はリビングダイニングキッチンという大空間があると同時に、明るさと開放感を得るための大きな窓がたくさんあり、2階に比べて随分柱や壁が少なくなってしまいます。

 

結果、一般的な2階建て住宅は、必然的に耐震バランスが悪くなってしまうというわけです。

 

②平屋は風の抵抗を受けにくいから

 

家は、日常的な風によって揺れています。地震の時だけではありません。この日常的な風の抵抗も、平屋よりも2階建ての方が多く受けることになります。

 

ましてや、先程ご説明させていただいたように、2階部分は柱や壁も多く、重くなりがちであることから、よりいっそう風の抵抗を受けることになります。

 

そして、この積み重なりが、徐々に耐震金物を緩めていくことになり、当初計算していた耐震強度を保てなくなってしまう…というわけです。

 

③平屋は車両の通行による振動の影響も受けにくいから

 

風の抵抗を受けるのと同じように、車両の通行によっても家は揺れます。幹線道路に沿った土地で家を建てる場合は、重量車両も通行するので、なおのことですね。

 

そして、この揺れによってもまた、耐震金物が緩んでしまうため、当初計算していた耐震強度を保てなくなってしまう…というわけです。

 

このような理由から、耐震面において、平屋は2階建てよりも優れているというわけなんですよね。

 

それに、実際に地震が起こった時も、平屋の方が、地震から受けるダメージそのものも2階建てに比べたら少なく、その後の暮らしの安定度合いも違うでしょうし、地震によるダメージの補修も、2階建てに比べて少ないのではないでしょうか?

 

そういった点からも、2階建てありきで家を考えるのではなく、「まず基本は平屋から」ということを覚えておいてください!