開放的で明るい家づくりPart.3
開放感を高めるために❝天井を高くしたい❞という要望をお聞きする事があります。しかし、単純に天井を高くしただけでは開放感はアップしません。その理由とは・・・?
✔理由1:天井・窓・ドアの高さに統一感が無い
たとえ天井を高くしても、室内のドアや外に出るための大きな窓が、天井の高さと揃っていなければ、抜け感が感じられず、それほど空間に広がりを感じられません。
この写真の家のように、窓と天井の間やドアと天井の間に中途半端な壁(垂れ壁)が出来てしまうからです。
それゆえ、天井を高くするのではなく、下の写真のように、窓やドアを高くし、天井の高さと揃えることをオススメしています。
どちらの方が明るく開放的に見えますか?一目瞭然ですよね♪
こうすることで、余分な線や凹凸がなくなり、室内がスッキリ見えます。また、天井まで光が拡散するため、空気全体がムラなく明るくなります。
✔理由2:常にカーテンが閉まっている
1枚目の画像のように、いつもカーテンが閉まっている場合、それだけで開放感が損なわれます。光はほとんど入ってこないし、外の景色も見えないですからね…
それゆえ、前記事でお伝えしたように、カーテンをしなくても良いような設計をする必要があります。
こちらの家のように、リビングダイニングの窓に一切カーテンをつけなくて良いとしたら、リビングダイニング全体に、外からたくさんの光が入ってきます。
そして、窓からは外の景色や空を眺めることが出来るので、空間に広がりを感じることが出来ます。つまり、開放的な空間が出来上がるというわけです。
✔開放感を出すために、無駄にコストをかけない!
この2つのルールを守りながら設計すれば、リビングダイニングを無駄に広く、また無駄に天井を高くしなくても、開放的で明るいリビングダイニングをつくることが出来ます。
家の価格は、床面積を2帖広くすれば50~60万円も高くなります。もちろん、天井を高くするのにも余分なコストがかかります。恐ろしいことに、家づくりにおいてこの価格は高いと感じなくなってしまいます。
ですが、こういった負担の積み重ねが、あなたの今後の暮らしを苦しくしていくという事実を決して忘れないでください。
そして、出来るだけ無駄なコストはかけないよう、家づくりをしていただけたら…と思います。