土地代を抑えるために知っておくべき設計の知識

2019/12/23
SIMPLENOTEブログ

例えば、画像のような6区画に割った分譲地があるとしたら、A、B、Cの土地とD、E、Fの土地では、一般的に価格設定が異なります。環境も利便性も全く同じであるにも関わらず、です。というのは、A、B、Cの土地は道路が南に接しているのに対して、D、E、Fの土地は道路が北に接しているためです。

つまり、A、B、Cの土地は、日当たりのいい明るい家が建てられそうだから価格が高く設定されているのに対し、逆に、D、E、Fの土地は、日当たりよく家を建てるのが難しそうで、暗い家になるイメージがあるから、価格が安く設定されているというわけですね。

こういった分譲地の場合、一般的には、南道路であるA、B、Cと北道路であるD、E、Fとの価格差は、坪単価にしてみると2~3万円の開きがあります。土地の広さが50坪だとしたら、100~150万円ぐらいの差ですね。

しかしながら、北道路の方が安く買えるのにも関わらず、人気があり、先に売れていくのは、常に価格が高い南道路の方です。

仮に、10組のご家族がいらっしゃるとしたら、その中の9組、いやすべてのご家族が、高い方の土地を検討されるのではないでしょうか?

そして、みんながみんなこの南道路の土地を、不動産屋さんの言い値で買わざるを得なくなります。土地の供給量よりも需要が高くなってしまうため、必然的に価格交渉の余地がなくなるからです。

一方で、北道路のD、E、Fの土地は、需要量が供給量を上回ることがないため、焦ってその場で即決する必要がありません。また、土地の売れ行きが悪かった場合、値引きしてくれる可能性も高いため、価格交渉がうまくいけば、南道路のA、B、Cの土地に比べて、200万円以上も安く買えた、なんてことも充分にあり得ます。

それゆえ、少しでも家づくりの予算を抑えたいとお考えであれば、南道路の土地ではなく北道路の土地を購入すべき、なんですよね。

*家を明るくするために日当たりは関係ない?

家を建てる場合、多くの方がローンを組むと思いますが、その金額は1円でも少なくなるようにすべきです。

そして、そう考えれば、本当は、土地も1円でも安く購入した方がいいのですが、それでも多くの方が日当たりのいい土地を買ってしまうのは、直射日光を取り込むことに夢中になりすぎているからです。

直射日光を中心に窓をつくると、太陽が射し込んでくる方向に、大きな窓をたくさんつくってしまいます。

しかし、南道路の土地で、太陽が射し込む南に大きな窓をつくった場合、家の中は確実に丸見えになってしまいます。そして、人目を避けるために、暑い直射日光を避けるため、カーテンやシャッターを設置せざるを得なくなってしまいます。

結果、家が暗くなってしまったり、窓を開けれなくなってしまったり、思い描いていた暮らしとは全く違う現実に直面してしまう、というわけですね。

わざわざ、ローンの負担が上がる高い土地を買ったにもかかわらずです・・・

光には、直射日光と天空光の2種類があります。そして、安定した明るさを常に保つためには、北側から入ってくるような、やさしい光である天空光が必要です。

また、直射日光も、壁をうまく利用して反射光として室内に採り込めば、安定した明るさを保つことができるようになるし、日当たりが悪そうな土地でも、間取りを工夫すれば、採り込みたい場所に直射日光をたっぷり採り込むこともできます。

極端ですが、明るい家になるかどうかは、実は土地の日当たりの良し悪しとは無関係であると言っても過言ではありません。

ですから、土地選びの際には、建築会社さんの担当の方に見てもらい、決めることをオススメします。

住みやすい家を建てるためにも、そして同時に家の予算をいたずらに上げないためにも、土地の良し悪しを、日当たりの良し悪しで決めないようにしていただければと思います。