床の冷暖房?
床暖房というワードは聞きなれている皆様も、床冷房というのは「えっ!それってどんなものなの!」って思うかもしれません。
サンキホームでは「床暖房」しかも「基礎蓄熱床暖房」というシステムを長年手掛けてきました。これは、べた基礎コンクリートの中に温水を配管して基礎コンクリート自体を暖めるシステムです。
システムの構成は熱源機(ヒートポンプユニット)と配管、制御するリモコンと単純な構成ゆえに故障も少なくメンテナンス性にも優れています。
床表面温度は冬場で30度程度にしかならないため、床の仕上げ材の素材を選びません、いわゆる「床暖房対応製品」でなくても使えるのです。どちらかというと遠赤外線+輻射熱で暖めるイメージです。
特色は、ヒートポンプユニットを深夜電力で稼働させコンクリート蓄熱させることにあります、そのため他の床暖房システムと比較してランニングコストが驚くほど低いことです。弊社で家を建てて下さったお客様の90%が採用を希望される人気オプションとなっています。
さて、そこで「蓄熱床冷房」のお話です、このシステムはただ単純に床暖房システムを逆運転させるものです、ルームエアコンの冷房運転だと思っていただければわかりやすいですね。ヒートポンプユニットは空気の代わりに水を暖めたり冷やしたりする機械なのです。
ただ、冷房運転には注意しなければならないことがあります、それは日本の夏の特色、多湿であるということです、暖める場合には気にしなくてよかった「結露」という問題が冷やす場合には発生しうるかもしれないという事でした。
そこで数年間に渡り実証と研究を重ね、床下空気の滞留が起こらない事、そして床下の適温を維持すれば問題のないことが確認できました。
数件の実際のお客様宅での検証とモニターハウスの実証で更にデーター検証を続けています。モニターハウスでの検証では外気温39℃の午前中の室内温度は28℃、午後の室内温度は28℃~30℃というデーターが取れています。エアコンのかかった我が社の事務所でも室温28℃くらいなので、なかなかいい結果が出ているのではないでしょうか。
”熱くなり過ぎない、冷たくなり過ぎない”
蓄熱床冷暖房の良いところは適度な床表面温度だということです。床暖房で気を付けなければならないのは低温火傷、暖かいのでつい床でうたた寝、これ危険です、蓄熱床暖房は床素材を直接加熱しないから表面素材温度は30℃前後、低温火傷の心配はありません、冷房時の表面温度も25~26℃、床に近いところで生活する赤ちゃんや、ペットにも安心なシステムです。
昨今の猛暑続きの夏場、ペットを飼われているお宅ではエアコンを一日中かけて外出されることもあるでしょう、そんな場合も床冷暖房システムなら安心です、ワンちゃんなどはヒンヤリした床におなかを付けてお昼寝するのではないでしょうか。