寒くてジメジメした水回りにしたくない方へ

2019/12/15
ブログ

急激な温度差が原因で、心筋梗塞などを引き起こすヒートショックによる死亡件数は、入浴中の数を見ただけでも、交通事故による死亡者数の約4倍にもなると言われています。

そして、その発生のほとんどが、四国や九州などの比較的暖かい地域なのですが、この原因は、北海道や東北などの寒い地域に比べて、断熱・気密に対する意識が低いからです。

ここ数年は、断熱や気密に対する意識も向上し、また、国が家の断熱性能を高く設定したため、今後はヒートショックによる死亡者数は、今までに比べると緩和されていくとは思いますが、それでも、相変わらず家の中に温度差が生じやすかったり、水回りが必然的に寒くなってしまう家を、多くの方が、知らず知らずの間につくってしまっています・・・

では、その原因となる要素は、一体どういったものでしょうか?

*日当たりが良いところに部屋をつくるのが当たり前という考え方

誰もが、日当たりがいい家にしたいと思っています。また、誰もが明るい家にしたいと思っています。それゆえ、誰もが当たり前のように、部屋をすべて日当たりが良い南に配置し、逆に水回り空間はすべて日が当たらない、あるいは当たりにくい場所に配置してしまうのですが、その結果、水回り空間は、必然的に寒くてジメジメした場所になってしまいます。

ですが、ここ最近は、洗濯物を室内干ししたいという方が増えてきています。また、共働きが当たり前で、忙しいこともあって、選択の作業にかかる一連の動作を最短動線でしたいというご要望が増えてきています。

そして、そう考えると、実は、洗面室は日が当たる場所につくる方が良いし、あるいは、そうじゃなくても、日当たりが良い場所の近くにつくる方が良かったりします。

しかしながら、あまりに多くの方が固定観念に縛られてしまっているため、また、住宅会社までも、この固定概念に支配されてしまっているため、かつ、敷地条件や周囲の状況に合わせて間取りを提案するという基本的な軸を忘れてしまっているため、寒くてジメジメした場所に水回りをつくってしまいます。

*無駄に廊下をたくさんつくってしまう

廊下が欲しいというご要望をお持ちの方は、ほとんどいないと思います。ですが、意識しながら間取りを考えないと、知らず知らずの間にたくさんできてしまうのが廊下です。

そして、廊下ができると、家の中に温度差ができやすくなってしまいます。廊下に接するドアを全て閉めてしまうからです。

また、廊下がタダでつくれるならまだいいのですが、現実は、廊下が1㎡できれば、約15万円というコストが掛かってきます。

つまり、廊下ができればできるほど、家の面積はどんどん大きくなり、それに連動して家のコストも高くなってしまうし、後々のランニングコストとなる光熱費もそれに連動して高くなってしまうというわけなんですよね。

もし廊下が6帖余分にできれば、約10㎡家が大きくなるので、家のコストはそれだけで約150万円も高くなり、また、そのせいで、光熱費までも毎年約3万円高くなってしまうかもしれない・・・ということになりかねないということです。

以上のような理由から、たとえ断熱や気密を強化したとしても、相変わらず水回りが寒くてジメジメする家をつくってしまうというわけなんですよね。しかも、余分なコストを余分に掛けてまでです。

ですから、寒くてジメジメした水回りをつくってしまわないためにも、また家に無駄なコストを掛けてしまわないためにも、固定概念に縛られたまま、自分で勝手に間取りを決めることなく、敷地条件や周囲の状況などに合わせた、本当に使い勝手が良く住みやすい住まいを、住宅会社に提案してもらうようにしていただければと思います。