不便を楽しむ暮らし

2019/02/23
ブログ
薪の風呂釜

暮らしを楽しむは、不便を楽しむ

暮らしを楽しむ家づくりを標榜するわが社にとって、それは「便利で合理的な住まい」のことではないと思っています。以前、古い旧家の増改築をさせていただいた時の経験です、旧式の薪を燃料とする風呂釜が装備されていました、燃料の薪は付近にある所有の山から切り出してきた木材を、お父様がせっせと薪割をして備蓄しているものです、敷地内にはかなりの量の薪が備えられていたのを覚えています。

ご主人がおっしゃるには、新設のユニットバスには最新の給湯器を装備してほしい、(奥様方のご希望)しかし、「薪を作る、薪をくべる」という楽しみをお父様から奪いたくない、ということでした。そこで新しく改装し、広くなったLDKに薪ストーブを装備することに、もちろんストーブ担当はお父様です、こうして新しいLDKは家族の一番集まる場所に生まれ変わったのです。薪を割ったり、火の面倒を見たり、灰を片付けたり、薪ストーブは決して便利でも合理的でもありませんが、炎のあるところに人が集まる、そんな人間らしい懐かしさがあるのかもしれません。「不便を楽しむ」それもまたおつなものです。